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自分しか愛せない人

10月 13th, 2011

「俺達、付き合わない?」
その日は彼が洋服を見たいので一緒に見てくれと頼まれて出かけた日でした。
その帰り際の一言。
私は泣いてしまうのではないかというほど嬉しかったんです。

私はきっと、彼が私を思ってくれるよりもずっと前から
彼のことを好きでした。
返事にためらいなどはありませんでした。

そうして付き合い始めた彼と私。2人で様々なところへ出かけましたし、
沢山の話もしていました。

デートの場所もご飯を食べる場所も「彼」が決めていてくれました。
それは楽だしワクワクする事でもありましたが
たまに友達から聞いたりした美味しいお店。
そんなとこにも行ってみたいと提案する事もあったのですが
彼の答えはいつでも「NO」でした。

「俺の決めた場所」
「俺の食べたいもの」
「俺がしたいこと」
デートの内容はそれが主となっていました。
最初は「付き合えた」という喜びでその事に全く気が付いていなかった私。

気が付いてからは、当然不公平な感覚を持つようになっていきました。

「俺のいう事を聞いておけばいい」
そんな姿勢の彼。
私の言葉に耳を貸さない彼。
そんな恋愛を続けていくうちに「これは恋愛では無い」と思いました。
彼は私の事が好きだとかではなく
「一緒に居るのに良い存在」なだけで、彼が愛するのは自分以外誰もいないのではと考えるようになりました。

「いつも‘俺‘なんだね」
そういう私に彼は
「そのほうが間違いない」と答えました。
「君より俺の考えのほうが良いと思うから」

やはり自己愛の塊なんだと感じました。
そして私が主張をしはじめると2人の関係性は徐々にすれ違い始め
恋人としては「お仕舞」にしようという話になりました。

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